中学校教科書改訂、公立高校入試(3月抜粋)

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中学校教科書改訂、公立高校入試(3月抜粋)

■中学校教科書改訂について

 学習指導要領の改訂に伴い、4月から教科書が新しくなります。全教科でページ数は増加傾向で、

「教科横断的なつながり」や「SDGsなど実社会につながる学び」を盛り込んでいます。

 

また、評価については今までの4観点から、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に

取り組む態度」の3つの観点に整理されます。

 

最も変化が大きい英語では、扱う英単語の数が「小学英語600~700語+中学新出英語1600~1800語」

となり、従来の1200語からは倍増しています。

 

英検準2級~1級レベルの単語も相当数含まれていますが、難易度の高い単語は読めて意味が分かれば

よく、必ずしもスペルの暗記までは求められません。

 

 

 

 

 

 

文法事項も、右表の通り高校内容の一部がおりてきて、場面に応じた適切な表現の幅が広がっています。

 

 

 

 

 

 

 

また、小5・6年の英語が正式な教科となったことも踏まえて、小学校で扱った表現を中1の前半で

復習する構成になっていますが、表のように今までよりもかなり早く様々な単元が出てきます。

 

 

 

 

 

 

 

小学校現場ではそこまでしっかりとは教えられていないといった声もよく耳にしますので、

中1一学期の定期テストが難しくなりすぎないように、実状を考慮した運用となることを願っています。

 

中3生についても、従来の教科書よりも格段に語彙や文章のレベルが上がりますので、十分な学習

時間が必要です。

 

■公立高校入試 

3月8日に実施された中期選抜で、「京都府全域」としては0.97倍と2年連続1倍割れを記録しました

が、「京都市乙訓地域」の全日制普通科の志願倍率は1.07倍と、前年の1.02倍よりも少し上昇しました。

 

ただ、23校中8校が実質的な定員割れ(0.9倍以下)となり、第2志望の生徒を含めても定員を充足でき

なかった際の後期選抜も、東稜・洛水・洛東・京都すばる・京都工学院の5校で実施されます(過去

最多)。

 

一方で、鴨沂1.77倍(前年比+0.19倍)・嵯峨野2.10倍(同+0.52倍)など元々人気のある学校がさらに

高倍率になるなど二極化が続いています。

 

また、最難関で知られる堀川ですが、第1志望第1順位の嵯峨野は不合格で、第2順位の堀川に

合格となる初めての現象が起きています。