2025年07月 の記事一覧
- 公募推薦入試制度の見直し、通知表の評価方法
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■公募推薦入試の見直しについて
1月のお便りでも触れたのですが、昨年、東洋大学が首都圏で初めて学校推薦型入試に学力検査を課したことが波紋を呼び、文部科学省もガイドライン
(学力試験は2月以降に実施)に違反していると強い懸念を表明したことで、
以前から学力検査主体の公募推薦が定着している関西においてどのような影響があるか注視していました。
先月、文部科学省が条件付きでの容認を発表し、年内入試で学力検査を実施する場合には、①調査書等の出願書類に加え、②「小論文・面接・実技検査等」又は「志願者本人が記載する資料や高等学校に記載を求める資料等」と必ず組み合わせて丁寧に評価しなければならない旨が実施要項に明記されました。
これを受けて、7月に入り今年の公募推薦入試の変更を発表する大学が増えていますが、今のところ京都の私立大学はほとんど同じような変更で、得点化もされず、総合的に判定などと書かれています。正直なところ、文科省の指針に従っていることを示すための形だけの変更で、実質的に昨年までとほとんど変わらないという印象です。
・京産大:自己推薦書(200~300字程度)を出願書類に追加。得点化なし。
・龍谷大:大学入学希望理由についての作文(200~400字)を事前課題
として追加。得点化なし。
・大谷大:出願書類に「志望理由書」(200字~400字程度)を追加。
得点化なし。
ただ、他府県ですが甲南大学のように僅かながら配点を付与(志望理由書15点)する大学もありますし、発行済の各大学の入試ガイドに変更点は記載されていませんので、志望校の最新情報は必ずホームページでご確認いただくようにお願い申し上げます。
■「主体的に学習に取り組む態度」は評定対象外に(次期指導要領から)
現在の通知表は、教科ごとに①知識・技能、②思考・判断・表現、③主体性―の3つの観点別でA~Cの3段階評価を付け、それらを総括して5段階の評定を決めています(①A ②A ③Bで評定「4」等)。
このうち③の「主体的な態度」の評価基準は「粘り強さ」や「自己調整」という内容があいまいなもので、テスト結果などから客観的に判断しにくいため、教員が適切に評価する材料を集める負担が大きいといった声や、保護者に対して客観的に評価理由を説明するには、「ノート提出の頻度」や「課題提出の締め切りを守れるかどうか」など形式的な評価にとどまるといった批判的な声もあがっています。
こうした指摘も踏まえ、7月4日に開かれた中教審の部会で文科省は、主体性の評価を評定に直接反映させず個人内評価とする方針を示しています。
そのうえで、主体的な態度が特に認められる場合、主体性と親和性が高いとされる②の評価に「○」を付けて「A○」などと付記する案も出されて、議論を続けるとしています。
学校の授業軽視や提出物・ノートの形骸化につながらないか等の不安もよぎってしまうのですが、シンプルな評価で生徒も教員も分かりやすくなり、より充実した教育活動ができる変更となることを期待しています。












