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- 公立高校入試中期選抜について(3月抜粋)
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■公立高校入試 中期選抜について
3月7日に実施された中期選抜入試ですが、英数国は従来踏襲型の要素が強く、
英語・国語は「思考力や表現・記述力」を問う問題はほとんど出ていません。
特に英語は上位層の生徒にとっては易しく、ほとんど差がついていないと思われます。
滋賀や大阪では以前から「30字程度の自由英作文」から出題されており、大阪は
改革でさらに難易度が上がっていきます。
京都は前期選抜で文脈に即した「5語程度の和文英訳」があるくらいなので、
今後急激に変えるつもりなのか、方向性が少し気がかりです。
一方で、理科や社会には変化が見られました。
社会「アフリカ大陸について述べた文として適当なものをア~オからすべて選べ」
理科「2つの観察結果からわかる光合成の特徴として適当なものをア~オからすべて選べ」
の新形式が出題され、従来の「1つ選べ」や「2つ選べ」より難しくなっています。
理科では「(イ)光合成によって水が使われる。」や「(ウ)光合成によって酸素ができる。」も
知識としては正しいのですが、この実験の観察からは読み取れないので答えに含めては
不正解となります。単純な知識ではなく、長文を読んで読解する力が必要な問題です。
社会『「資料Ⅱ(社会保障支出や国民負担率の表)」を「資料Ⅲ(縦軸・横軸の図)」に
落とし込んだときにどこに位置するか』といった内容で、「複数の資料から考える」
「教科横断的(ここでは数学的要素)」な問題が出されています。
また、社会は2年連続で、理科は初めて10字程度の記述が出題され、ようやく京都でも
少しずつ記述問題が定着していきそうです。
これらの変化は2020年度にセンター試験に代わって始まる新テストで想定されている
「多数のデータ・資料から必要な情報を整理する力」「正答が複数ある」といった特徴を
意識していますので、今後増えていくことは確実だと思われます。
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