大学入試制度改革について(5月抜粋)

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大学入試制度改革について(5月抜粋)

 

■大学入試制度改革について

 16日に文部科学省から、センター試験に代わる2020年度からの新テスト

「大学入学共通テスト(仮称)」の実施方針と「記述式」問題例が公表されました。

 

 現在の中3生から適用となりますが、既に大学毎の個別入試は先取りで変化していって

 おります。また、入試制度の核となるテストが変わることで、高校入試・中学入試にも

 確実に影響が出てまいります。

 

 以下に要旨をまとめましたので、学年問わずご参照いただければ幸いです。

 

☆英語

 A案:「英検、TOEICなどの民間試験」の中から、

      文科省が認定する試験に20年度から全面移行。

 B案:23年度までは共通テストと民間試験の「両方」または「どちらか」を受ける。

⇒ いずれが採用されたとしても、英検やTOEICの重要性がますます高くなります。

 

 

☆国語と数学 記述式問題を3問ずつ出題(現在はすべてマーク式)。

【国語出題例Ⅰ】

 街並み保存地区の「景観保全」に関する自治体のガイドラインを読んで

  ①父と姉の「異なる立場からの意見」を読み、「議論の対立点」をまとめる(20字)。

  ②「姉の立場を支持する意見」を、「確実な根拠」に基づいて論理的な文章で

   述べる(120字)。

  ③「企業から市への提案書」を読み、自治体がどのような修正を求めるかを

   まとめる(35字)

【国語出題例Ⅱ】

 駐車場の「使用契約書」を読んで

  ①「貸主の一方的な値上げ通知」に対して、どの条文に基づいてどういった

   質問・対応が可能か述べる(40字)

  ②解約時、貸主の請求に対して「貸主の主張の根拠とその誤り」と「反論の根拠」を

   述べる(120字)。

  ③契約後のトラブルを回避するために、どのような内容を事前に契約書に

   盛り込んでおくべきか述べる(50字)

⇒ 「要約」の力を養い、「社会問題」「実用的な問題」にも関心を持っておくことが必要です。

 

 

【数学出題例Ⅰ】三角形が複数できる場合について

  ①「二次方程式の解の存在範囲に着目する方法」と「図形的に捉える方法」の、

   双方から問題を解く。

  ②「三角比」の知識と結び付け、「場合分け」を記述する。

【数学出題例Ⅱ】公園整備計画で、銅像の設置に際し

  ①②「銅像を見上げる角が最大になる地点」(ベストスポット)を、「余弦定理や正弦定理」を

    用いて考察し、観光客にとって最も見やすくなる「広場の広さ」がどれくらいあれば

    よいかなどを考える。

⇒ 書かれてあるプロセスが大きなヒントとなる「従来の誘導問題」と異なり、「何を変数として

  用いるか」等、主体的な思考力や記述力が必要となります。

 

 

 

【5月6月の主な予定】

6/3(土)  英検実施日(学ラボ内)

 

 

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