2024年01月

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大学入学共通テスト(英語リーディング)  小学校の教科書改訂

■大学入学共通テスト(英語)

分量の増加が続く共通テストの英語ですが、今年は特に大問5(物語文)の本文が、

例年2ページであったところ丸3ページとかなり長くなり、終盤での増量は受験生に

とって本当に大変だったと思います。

 

それでも平均点(中間集計)は53.3点と過去最低の見通しながら昨年(53.8点)と大差なく、

4年目を迎えて共通テストへの対策が進んでいると感じます。

 

単語数の長期的な推移は、

1989年(共通一次の最終年)約2,700語⇒2020年(センター試験の最終年)約4,300語⇒

今年の共通テスト約6,200語と飛躍的に増加していて、

 

いかに素早い情報処理が求められている時代かということが分かります。

学ラボで導入している速読は国語も英語もございますので、処理能力が課題だという

生徒さんは是非ご体験ください。

 

■小学校教科書改訂(英語)

次年度は「小改訂」で指導要領そのものは変わりませんので、各科目とも大幅な変更は

ありませんが、英語については現行の課題や時勢を踏まえて変更点が多めとなっています。

 

○「書くことが増える」…現状、小学校では書く練習をほとんどしないのに、中学校では

 「復習単語」として書ける前提で出てくるため、いわゆる「中1の壁」に苦しむ生徒さんが

 多くなっています。新版では段階的に書く量を増やして中学とのスムーズな接続を図ろうと

 しています。

 

○「単語数の増加」…京都市が採択する東京書籍は現在の697語から825語へと128語増加。

 受容語彙(読んだり聴いたりして理解できれば良い単語)が多いとはいえ、現行でも消化不良な

 うえに、中学では発信語彙(書いたり話したりする際にも使える単語)になるので負担は大きいです。

 

○「デジタル教科書の導入」…他科目に先行して導入され、書き込みやマーカーが使えるほか、英語の

 音声を個々の最適なスピードに調整して何度も聞くことが可能です(紙の教科書も配布されます)。