公立高校中期選抜、英検問題リニューアル

学ラボ通信 詳細

公立高校中期選抜、英検問題リニューアル

■公立高校中期選抜および他府県の動向について

 

京都市乙訓地域では開建・紫野・鴨沂の3校が1.5倍越えの人気となった一方で、8校が1.0倍未満

となるなど二極化が続いていて、改革に向けた議論が加速していくのではないかと予想しています。

 

入試制度としては、大阪府が2016年から前期と後期に分かれていた選抜を3月に一本化したのに続いて、

滋賀県と奈良県も2026年度入学者選抜から2回の入試を一本化することが発表されていますので、

京都府の動向も気になるところです。

 

■英検問題リニューアル(3級~1級)

 

昨年のお便りでも触れましたように、4月から英検の問題がリニューアルされ、

ライティング問題が今まではどの級も「意見論述」の1題のみでしたが、級に応じて「要約」や

「Eメール」問題を追加し2題の出題となります。

特設サイトも設けられていますが、2~3級の変更概要を以下にまとめておきます。

 

【3級】Eメール問題を追加。外国人の友人から受け取ったメールへの返信を15~25語で書く。

相手からの2つの質問に対する答えを含むので、様々な疑問文に対する答え方を知っておくことが

重要です。(例題ではHow many people were at the party?  How was the food?)

内容・語彙・文法が各0~3点で採点されます(9点満点)。 

 

【準2級】Eメール問題を追加。外国人の友人から受け取ったメールへの返信を40~50語で書く。

相手の質問に対する返事だけでなく、相手に対しての質問を2つ入れる(例題ではRobot petの話題を

送ってきた相手に対して、より理解を深めるための質問をする。(友だちも持っているの?どんな

動物が人気なの?等)内容・語彙・文法が各0~4点で採点されます(12点満点)。

 

一方でリーディングが37問→29問に削減されます。大問1(短文の語句空所補充)のうち、

熟語・文法に関する5問を削除(ライティングで文法をしっかり判断できるため)。

大問3B(長文の語句空所補充)の3問を削除(分量調整のため)。

 

【2級】要約問題を追加(長文の内容を45~55語にまとめる)。そのために、「①文章全体の

メッセージを捉える。②パラグラフ毎の重要ポイントを盛り込む。③具体的表現を抽象的

表現にまとめる。」ことが必要で特に③はしっかりと練習しておかないと対応するのが難しいと

思います。また、準2級と同様に、リーディングは38問→31問に削減されます

(大問1の文法系3問と大問3Bの長文の内容一致4問)。

 

まだ、リニューアル問題の対策ができる問題集は少ない状況ですが、旺文社の「過去6回全問題集」の

最新版には「公式サイトのサンプル問題」に加えて「オリジナルの予想問題」も収録されていますので、

第1回で受験予定の生徒さんはご参照ください。

 

■英検実施のご案内

 

今年度も第1回(5/25)、第2回(10月)は塾内実施をいたします。「目標設定による学力・

モチベーションアップ」や「入試のリスニング・面接対策」としても有効ですので、どんどん

チャレンジしてください。

 

申込締切日:4月24日(水)